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2017年5月15日月曜日

パタゴニア 9【フィッツ・ロイの1泊トレッキングが最高だった〜後編〜】


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2017年1月24日(火)



※この記事は前回のブログの続きです。
前回のブログはこちらから↓↓
パタゴニア 8【フィッツ・ロイの1泊トレッキングが最高だった〜前編〜】
http://gait-of-my-earth.blogspot.jp/2017/05/81.html



もぞもぞもぞ。
う〜ん。
寒くて目がさめる。



え、今何時だ?
寝ぼけ眼で腕時計のライトをつける。



息が白い。
時計が息でよく見えない。



うーん、3時か、、、
そろそろ起きるかな。



外は真っ暗で何も見えない。
町で買っておいたへッドライトを取り出す。



トイレに行こうとテントを出ると、夜空が信じられないくらいの数の星で埋め尽くされていることに気付いた。



こんな満天の星空は今まで見たことない。
空気が澄んでいるから余計にクリアに見える。



写真を撮ろうと思ったけど、一眼レフのバッテリーが半分以下になっているのでやめた。
フィッツロイの朝日の写真撮る前にバッテリー切れとか一番ありえない。



町で確認した日の出の時間は5時30分だったよな。
昨日は頂上まで、1時間15分かかった。
今日は真っ暗だし、もっと時間がかかるだろうと思って、日の出の時間の1時間半前には出よう。



午前4時。かなり寒い。手がしばれる。
小さいバックにカメラと三脚を入れテントを出る。



服装はウルトラライトダウンにマウンテンジャケット、スヌード、ネルシャツ、Tシャツ、ジーパン、上下ヒートテック、手袋。
加えてバッグの中にさらに上下ヒートテックを追加。
今回の旅でもっとも防寒対策をしている。



さぁ、行くか。



真っ暗闇を歩き始める。
頼りになるのは昨日の道の記憶と頭につけたヘッドライトのみ。



複数のテントからは明かりが漏れはじめ、各国のトレッカーたちも準備をしているようだった。
僕が一番にキャンプ場を出たらしい。
昨日、下見も兼ねて登ったから道はわかる。



が、最初の5分で道を間違えた、、、、笑



明らかに通ってない場所を歩いてる。







やばい。







ドキドキする。







変な緊張感。








これで道を見失ってよからぬ方向に進めば迷子になる可能性もある。







やばいやばいやばいやばい。








一旦冷静になる。







しょっぱならから道を間違えるという痛恨のミスをしたけど、幸いなことにその道はトレッキングルートの一部。



それに、川の方角は覚えているし、川の音も聞こえる。



そんなに遠くない距離だ。



一本道だし、わからなくなったらまた戻ればいい。



わずかな月の光を頼りに進むこと10分







川にあたった!!!!







橋を見つけて本来のルートに戻ってこれてホッとした。



今回ばかりは方向音痴じゃなくてよかったと心から思った。



さぁ、ここからは上り坂だ。



気合を入れて坂を登り始めると暗闇から僕のライトに照らされて人が現れた。






「うぎゃああああ!!!!」






マジで幽霊かと思って焦った。



彼はフランス人。
アクセントが強くてなんて言っているか全然わからなかったけど早く先に進みたかったので適当に会話を流して進んだ。
ごめんね、、、(笑)



さらに10分ほど登ると韓国人に出会った。
あれ、、、僕が一番先頭を行っていたはずだけど、、、



話を聞くと、彼はエル・チャルテンの町を夜中の12時に出発し、夜通しでスマホのライトだけでここまで来たらしい。



確かに町に宿泊して、荷物を置いて軽装備でフィッツ・ロイを登るのは賢い選択かもしれない。
けど、夜中だし、さすがに僕は怖くてそんなことできない。



彼に、頂上で会おうねという約束をして先に進む。



息を切らしながらたくさんの岩が転がっている山肌を登る。
ふと後ろを振り返ると後続のキャンパー達のヘッドライトが暗闇に浮かび上がっていた。



一つ目の山が終わるころ、先ほどのフランス人、そして後続のイングランド人が並んだ。



やばい。
このままでは抜かされてしまう。






ここまで一番乗りなのに最後の最後で抜かれるなんて絶対にやだ!






必死だった。



でも、彼らの身体能力の方が上なのだろう。



2つ目の山の登り、頂上まであと20mというところで抜かされた、、



ここまで意地で登って来たのに最後の最後でいいとこ持っていかれた気分。
ひたすら悔しい、、、



でも今日の目的は一番乗りじゃない。
朝焼けのフィッツ・ロイを拝むこと。
5時5分、ミラドールに到着。



真っ暗闇で道に迷ったのにも関わらず、昨日より10分タイムを縮めた。
空はじんわりと明るくなり始めていた。



今日のフィッツ・ロイは雲がかかってない。
これは期待してもいいんじゃないか!?



汗ばんだ体を冷まさないように、上下ともにダブルヒートテックにする。
それでも時間が経つとかなり寒い。



空がだんだんと明るくなる。
太陽も地球も生きていることを実感させられる。
それと同時に僕も小さいながらにここに確かに存在しているんだという気持ちになる。



続々とキャンパー達がミラドールに辿り着く。
静かだったこの丘も、急に騒がしくなる。



韓国人の彼もようやくたどり着いた。
彼と会話しながら、朝日を待った。



5時40分 日の出の時間を過ぎた。
あれ?インフォメーションの人、5時30分って言ってたよね?
地平線の果てではもう太陽が見えているのだろう。



6時20分 いよいよその時がやって来た。
太陽が顔を出し、フィッツロイが照らされ始める。




ぼんやりと明るくなっていく。
20分もすれば、さらに強い光が当たり、フィッツ・ロイの山峰がオレンジ色に染まり出す。




これは絶景
まさしく絶景。
今日は雲もなく快晴だし、自分の足でたどり着いた人にしかわからないこの気持ち。



昨日の朝は雨だったから見れなくて延泊して来たんだって人もいた。
運良く1発目でこんなに素晴らしい条件で朝日を見れて本当に嬉しい。



下りは韓国人と一緒に帰る。
年齢や言葉、徴兵、将来のこととかいろいろ話した。



8時過ぎ、キャンプ場に戻って来た。
彼はそのまま山を下る。
僕は休憩して朝ごはんを食べる。
また必ず会おうね!と約束して別れた。



冷え切った体を温めるために僕が選んだメニューはコーンポタージュ。
角切りにした野菜を茹でる。



火が通ったら野菜を取り出し、そのお湯を使って粉末化されたコーンポタージュの素を入れ溶かす。
とろみが出て来たら野菜を戻し、湧いたら完成。
フィッツロイの天然水で作るコーンポタージュ。



体が温まって、荷物をパッキング。
テントもカビないように天日干ししてしまう。



13時に下山開始



今日は本当に天気が良い。
何よりフィッツ・ロイの山々の頂上がはっきり見えるのが最高。



帰りはカプリ湖を経由した。
穏やかな湖で、辺りの木陰で1時間くらい気持ちよくお昼寝。



16時15分に下山完了



レンタルしていた物を返却して、バスターミナルへ。



昨日は気付かなかったけど、バスターミナルからもフィッツ・ロイを拝むことができました。


19時45分 バスに乗ってエル・カラファテへ
22時30分 エル・カラファテ着



移動をまとめたブログはこちらから↓↓
▼パタゴニア 1【移動情報:飛行機とバスでパタゴニアを回ろう!】



ということで、1泊2日で行って来たフィッツ・ロイのトレッキング、最高でした
パイネ国立公園は日帰りだっただけに、今回のトレッキングは大満足!
天気にも恵まれて、これ以上ない条件下で大自然を感じることができました\(^o^)/



前回のブログはこちらから↓↓
パタゴニア 8【フィッツ・ロイの1泊トレッキングが最高だった〜前編〜】
http://gait-of-my-earth.blogspot.jp/2017/05/81.html



次回は南米最南端の町に行って来た時のお話ですb



〜〜 フィッツ・ロイ トレッキングの持ち物 〜〜

・バックパック テント 寝袋 マット ヘッドライト 日焼け止め
・サングラス 洋服(ダウン ウインドブレーカー ヒートテック 厚手の長靴下 手袋 トレッキングシューズ)
・財布 パスポート 
・カメラ スマホ スマホのポータブルバッテリー
・食材 調味料一式 水(汲めるので空でもOK)
・十得ナイフ スプーン フォーク ガス
・トイレットペーパー

僕はこれに加え
・小さめのリュック パソコン 広角カメラレンズ 三脚 メガネ コンタクト たばこを持っていきました。


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<パタゴニアのまとめも書きました(URLをクリック)>
▼パタゴニア 13【2017年版 南部パタゴニア周遊でかかった費用・ルート・移動方法・宿・食事は?】
http://gait-of-my-earth.blogspot.jp/2017/05/132017.html

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